本校は、令和3年度から県教委が進める 「オンリーワン・ハイスクール」に指定され、地域社会の課題解決に向けた取り組みを続けています。
地元、清水の特徴を学び、再発見した魅力を国内外に発信していくことで、生徒自身が積極的にさまざまな人と関わりを持ち、新たな気づきが生まれています。
今回、パソコン室に「静岡新聞データベース plus日経テレコン」を導入しました。活用方法として、探究の時間での利用を考えています。本校の1年生は『静岡の○○を笑顔にしよう』、2年生は各自がテーマを設定し問題を解決する『ともえ探偵団』という探究活動に取り組んでいます。1年生は○○のテーマを具体化する際、新聞記事の検索により生徒が知らなかった地域の現状や課 題を見つけることができるでしょう。2年生も、信頼できる記事から解決策のアイディアを得ることができると考えます。また、授業の中では、情報社会の進展というテーマのプレゼン資料としても活用しています。その他校内の広報活動にも活用しています。
教員も 『 看護 』『 公民 』『 家庭 』等の授業でスライドや資料、課題の作成に新聞記事を活用しています。令和6年度末に完成する図書館の端末にも「静岡新聞データベースplus日経テレコン」を導入する予定ですので、学校全体で新聞記事を活用していく機会がより増えていくことと思います。
三年生の授業「国語総合演習」で、高校卒業後の進路を意識し、作文を書く授業を行いました。その中で、「静岡新聞データベースplus日経テレコン」を次のように活用しました。
まず、若者の労働観が分かる記事を「静岡新聞データベースplus日経テレコン」で探し、生徒に読ませました。広範囲から必要な記事をピンポイントで探せるため、授業資料を効率的に準備することができました。生徒は記事を読み、自分の志望動機と比較するなどして、改めて就業について考えを深めている様子でした。
次に、生徒が「静岡新聞データベースplus日経テレコン」を使い、志望業界に関する情報を新聞記事から集める時間を設けました。 食の安全や情報技術の進化、海外との医療制度の比較等、進学先で学ぶ分野に焦点を当てる生徒、成人年齢の引き下げにより増えたトラブルなどの身近な現象に着目する生徒もいました。そして収集した記事から現代社会の情勢を自分なりに捉え、その中で自分がすべきことは何か、卒業後の課題を考え文章にまとめてもらいました。完成した文章は、静岡新聞「読者の広場」に投稿し、一部は掲載していただきました。
新聞は、社会情勢を知るための信頼できる情報源です。この活動を通し、生徒は「デジタルの利便性」と「新聞の良さ」の両者を体感することができました。今後も広く世界に目を向け社会の中で課題を見つけながら、活躍してもらいたいと考えています。