本校における「静岡新聞データベースplus日経テレコン」の活用事例は大きく2点あります。1点目は、授業の開始時に静岡新聞の朝刊一面に掲載されているコラム「大自在」を紹介し、その時々に因んだ話題について個々が考える時間を設けています。志の高い生徒は自分で「大自在ノート」なるノートを用意して、新聞データベースの記事検索機能を活用し調べた記事をノートに貼り付け、内容をまとめたり感想を書いたりしています。また自主勉強の一環として、大自在を写経のようにノートに書き写して、語彙力や表現力の向上に取り組む生徒も出てきました。新聞という一つのメディアに目が向くようになった生徒にとって、過去から現在までの記事を正確に調べられる新聞データベースはとても便利で重宝するアイテムであることを実感しています。
2点目は、新聞記事を発表する際です。これは新聞を一読し、自分が気になった記事の感想や問題点を発表するものです。新聞の種類は指定しないので、自宅にある新聞の記事を紹介する生徒が多いのですが、静岡新聞を購読している生徒は、記事をノートに切り貼りすることなく、新聞データベースで検索した記事のPDFを電子黒板に映して発表しています。迅速かつ見やすい資料として、新聞データベースが大活躍しています。
本校では「静岡新聞データベースplus日経テレコン」の記事検索を活用して、ホームルーム活動や3年生の受験指導の充実を図っています。3年生の受験指導では、生徒の志望に合うキーワードを選択し、静岡新聞と日本経済新聞の社説の中から最適な記事を探し出し、読解問題を作成して、生徒に課題として取り組んでもらっています。この活動は、小論文や面接の試験に向けて、読解力と時事知識を鍛錬する手段として大変有効です。
また記事検索を用いて、日本経済新聞の社説の段落要約を作るための問題を作成したり、同じキーワードで静岡新聞や日本経済新聞など複数の新聞記事を検索して、比較材料として読み比べを行ったり、時系列に物事を整理するなど、多角的な考え方を身につける指導に役立てたりもしています。
ホームルーム活動では、朝のホームルームの話題としてそのときに気になっている事柄や世間で注目を集める話題について新聞データベースで検索した記事を印刷し、話をすることがあります。今後英語科では、静岡新聞の「Hello!ニュース!世界を英語で」から、生徒に参考になるような内容が充実している記事や表現の良い記事を新聞データベースで検索し、単語力や英文読解力の向上を図りたいと考えています。