2021年度大学入試から「主体的・対話的で深い学び」を問われることになります。
本校としても「知識・技能」に偏りすぎている現在の教育内容を見直し、学力の3要素の中の残りの2技能「思考力・判断力・表現力」と「主体性」を伸ばしていくことが喫緊の課題となっております。
各教科において、授業改善を推進している中、「総合的な学習の時間」(来年度からは「総合的な探究の時間」に名称変更)も大きく変える事になりました。
現在の1年生から「ディベート学習」を導入し、11月からその活動が始まっているわけですが、ディベートで“是か否か”の論を展開する上で、最も大切なのが論拠(エビデンス)です。客観的な証拠を提示し、自分の論の正当性を主張する必要があるのです。
エビデンスを調べることは容易ではなく、図書館で調べることや、有識者にインタビューに行くなどの方法を取ることが多いのですが、「静岡新聞データベース plus 日経テレコン」を活用すると、正確な情報を数多く調べることができます。
新聞データベースでは、過去にさかのぼって一つの事象をキーワードに、さまざまな意見を情報収集することが可能です。初めての取り組みであるこのディベートを通して、生徒には深い学びをしてほしいと願ってやみません。
新聞記事を比較、メディアリテラシーを学ぶ
今、学校教育で求められているのは、生徒をアクティブ・ラーナーに育てることだと思います。「読書センター」「学習・情報センター」である学校図書館は、まさに生徒の成長の支えです。今後ますます重要な役割を担うことになるでしょう。
本年度まず着手したことは「生徒が訪れる図書館作り」です。「図書館カフェ」「漫画まつり」等の企画を立て、図書館で、お茶を飲んだり、自由に話ができたりする雰囲気を作りました。それらをきっかけに来館する生徒数が増加しました。調べ学習のために訪れる生徒も増えてきています。
そこで不可欠なのがメディアの充実です。課題解決学習に、新聞は大変重要なメディアです。「静岡新聞データベース plus 日経テレコン」の導入によって、生徒は自分の求める記事を迅速に探し出せるようになりました。パソコンの前で興味のある新聞記事やそのニュースについて話し合っている生徒達の姿もよく見かけます。
今後、学校図書館は、生徒の学習支援を意図して環境を整備した空間、ラーニング・コモンズとして進化せねばなりません。生徒一人ひとりの主体な学びをサポートするために、この「静岡新聞データベース plus 日経テレコン」が大いに活躍することを願っています。今後も生徒が能動的学習者に成長するサポートをしていきたいと思います。