本校は、2016年度にNIE実践指定校に認定されたことをきっかけに、新聞を活用した実践に取り組んでいます。新聞はメディアとしての信頼度が高いだけでなく、教材としての魅力や可能性がたくさんあると実感しています。
現在、学校全体で取り組んでいることが2つあります。切り抜き記事を「つながる」と題し全校生徒に配布したことと、廊下に新聞閲覧コーナーを設置したことです。切り抜きは、週2回程度教員が選んだ記事とそれについてのコメントがあり、裏面には記事を読んだ感想や意見を生徒が書けるようにしてあります。。
本校の進学者のうち、推薦入試・AO入試での進学者は約70%います。受験対策として、新聞に日頃から慣れ親しんでおくことが必要だと考え、今回「静岡新聞データベースplus日経テレコン」を導入しました。必要な記事を素早く簡単に検索、提示できるため、受験対策が更に充実していくことを期待しています。
また、授業での新聞を活用した取り組みとして、NIE活動を中心にした授業を行っています。授業では、「新聞について学ぶ」「新聞を使って学ぶ」ということを意識しています。静岡新聞出前講座を利用し、記者の方にアドバイスをいただきながら、自分たちで新聞を作ることにもチャレンジしました。受講した生徒たちは「新聞が好きになれて世の中への関心が高まった」「他の人の意見を聞いて深く考えることができるようになった」といった感想を持つようになりました。
新聞は、教材として活用することで世の中への関心を高め、生徒の持つ力を更に伸ばしていけるものです。これからも、生徒とともに「新聞を学び」「新聞で学び」続けていきたいと思います。
社会の変化・教育改革・入試改革等、変革の時代を迎え、高校における進路指導も大きく変わろうとしています。新入試では、生徒自身による活動報告書やポートフォリオ等の多面的・総合的な評価が重視されます。小論文や面接はもとより、出願書類等においても、自己の興味・関心と社会との関わりを踏まえた自己のあり方・生き方が問われてきます。
そこで大いに活用されるのが「静岡新聞データベースplus日経テレコン」です。単位制普通科高校として多様な進路希望を持つ生徒たちのさまざまな価値観に合わせ、社会への関心を深める、信頼のおける記事を検索できる「静岡新聞データベースplus日経テレコン」は、最良の進路指導手段のツールです。
本年度1年生からは「総合的な探究の時間」がスタートし、地域防災と地域資源をテーマに、大学研究室等と連携した活動を進めています。100周年記念事業で設置された電子黒板機能付プロジェクターや無線Wi-Fi等のICT機器を用いて、新聞データベースを活用した探究学習・進路指導を通し、生徒たちに、社会における自己の位置・能力・価値・義務・使命を探究する機会を提供していきたいと考えています。