私たちの目指す教育の在り方は「自由に学ぶ」、その上で「質を上げていく」ことです。そこで図書館として何ができるかを考えました。結論は、図書館をオープンな学びの空間にする=共に議論し、問題を共有できる場所に変えていくことでした。そのためにラウンジやグループ討論できる場所を整備するとともに、世界的な潮流となった「情報の電子化」に対応しています。「静岡新聞データベースplus日経テレコン」の導入はその一環です。
静岡新聞の記事は自分がいるところを知った上で他の事象について考えるためにも欠かせません。日本経済新聞は就職活動をする際に押さえておくべき情報源とされています。社会的責任のある新聞社の情報であることが重要です。月間で2万〜4万のアクセスがあります。
データの充実という点で静岡新聞社に要望があります。科学分野の強化です。正しく理解するのが難しい科学情報を分かりやすく伝える記事が増えれば、学生の理科離れを食い止める手立てになります。また分野を問わず、記事を読んだ後に「自分で確かめたい」と学生を動かす情報もより多く打ち出してください。期待しています。
私の専門はCS(コンピューター・サイエンス)プログラムです。実験でCPU(中央演算装置)をつくったり、最新のプログラム言語を研究するなど、時代の先を行く挑戦をしています。
先日、静岡新聞データベースplus日経テレコンで日本人が開発したプログラム言語「Ruby」について検索しました。“意外なほど”多くの関連記事が出てきて驚きました。どの技術がどのような場面で用いられたのかなど、開発の歴史を確かめるのに大いに役立ちました。社会の動きに目を向ける必要もあるので、研究につながるニュースをつかむ時にも活用していきたいと思います。