本校は男女共学の普通科の学校です。その中で「総合選択制」という、生徒一人一人の希望進路を実現するための豊富な選択科目を取り入れています。
普通科は、上級学校への進学が主たる進路と思われがちですが、本校には就職希望者も多く在籍しています。多岐に渡る希望進路に対応するため、選択科目には、国語・地理歴史・公民・数学・理科・保健体育・芸術・英語・家庭・情報といった科目だけでなく、福祉・商業もあります。
全教室にプロジェクターを完備し、さまざまな授業でICT教育を展開しています。
近年、若者の“活字離れ”が指摘されています。新聞は、リアルタイムで情報が共有できる素晴らしい教材と考えています。そこで、本校では地理歴史科、公民科、福祉科等の教員の協力を得て、ICT教材と同じくらい新聞記事を活用した授業を展開しています。ホームルーム担任によっては、新聞記事をベースにロングホームルームやショートホームルームを展開しています。
本校生が“活字離れ”を脱する試みに挑戦しています。
「今、世の中でどんなことが起きているのか」このことを即座に知るためにはテレビや新聞は大いに役に立ち、私自身が日々、生徒が興味を引きそうな情報を新聞から探して授業の導入部分で活用しています。そして、生徒自身が考え、要約する力を培っています。
新聞記事検索システム「静岡新聞データベースplus日経テレコン」が本校で利用できるようになってからは、飛躍的に情報量が増えて、全国の記事のほか、静岡県東中西部の過去の読み物まで幅広く閲覧できるようになったのは非常にありがたいことです。 静岡新聞社の新聞データベースなので、地域に即した出来事が豊富で、より身近な話題に触れることでイメージしやすく、生徒にとっても親近感が湧く記事が多いのも、郷土愛を育む良い機会であると考えています。
本校は、iPadを活用したアクティブラーニングに取り組み、すべての教室に設置してある最新型ワイドプロジェクターに映し、朝刊に掲載された記事をすぐに活用できる環境を整えています。特に、現代社会・政治経済・福祉の科目では、新聞記事からの情報が具体例となり、教科書や資料集にはないリアル感を味わうことができ、生徒が興味を持ってくれるはずです。
“活字離れ”が叫ばれている昨今、社会の出来事を客観的に知ることができる新聞データベースを、これからもさまざまな学習場面で活用したいと思っています。