マリンオープンイノベーション(MaOI)機構は、静岡県内の海洋や水産業に関わる企業を支援する組織として、2019年7月に静岡県が100%出資して設立された一般財団法人です。2020年11月に移転した清水マリンビルを拠点に活動しています。
私を含め現在5人のコーディネーターが在職し、主に県内の企業や研究機関にコンタクトさせていただいています。そこで話題に上がるさまざまな課題やニーズに応えるため、異業種の企業の紹介や大学等研究機関への相談の取り次ぎなど、いわゆる企業マッチングや産学連携のお手伝いをしています。
企業を訪問する際に、業界情報や企業情報などを収集する手段として「静岡新聞データベースplus日経テレコン」は非常に重宝しています。静岡新聞、伊豆新聞に加えて日本経済新聞の記事を瞬時に検索でき、県内の詳細な情報はもちろん、さらに広い視野で俯瞰でき、大変好都合なツールとして日々活用しています。
企業から寄せられる要望は、養殖や食品加工からセンシング、通信などITやコミュニケーションに関わるものまで幅広く、その技術分野は多岐にわたっています。新聞データベースであれば、新聞記事の解説などを活用し、広範囲の技術分野に関しても素早く予習ができることも大きな利点です。
「美しく豊かな静岡の海を未来につなぐ会(以下つなぐ会)」は、MaOI機構内に事務局をおき、静岡の海に関わる方々の連携・協働のネットワークをつくり、県民の力を合わせて、静岡の海を美しく豊かなまま未来に引き継ぐことを目指して活動しています。
例えば、藻場の回復活動を紹介するイベントの開催や海岸のごみ清掃活動の支援などを行っています。また、海に関わる活動をされている方を、つなぐ会のホームページで紹介するとともに、海に精通する県内の著名人に「しずおかの海PR大使」に就任していたただき、共同ツイッター「静岡の海のなかま」@shizuoka_umiを通して静岡の海の魅力を伝えていただくなど、県民の皆さまへ情報を発信しています。
県内で海に関する活動が広がる一方、人知れず活動されている団体も多く、私たちも新聞記事で初めて知るといったケースもよくあります。埋もれてしまいがちな団体の貴重な活動内容についての記事も「静岡新聞データベースplus日経テレコン」を活用すれば、キーワードを入力し、期間、調べたい媒体をチェックするだけで一括で検索することができ大変便利です。これからも団体相互の繋がりを強化し、静岡の海を美しいまま未来につなぐ活動が活性化するようサポートしていきたいと思います。