「AOIプロジェクト」で先端農業を推進
アグリオープンイノベーション(AOI)プロジェクトは、県が2015年から開始した、農業を軸とした関連産業のビジネス展開を促進するプロジェクトです。産学官金の参画を得て、先端的な科学技術の活用により革新的な栽培技術開発を進め、農業の飛躍的な生産性向上を図ります。
プロジェクトの拠点「AOI-PARC」
「AOI-PARC(アオイパーク)」は沼津市の旧東海大学跡に設置された研究開発拠点です。県農林技術研究所、慶應義塾大学SFC研究所AOI・ラボ、理化学研究所といった研究機関や企業等が入居し、互いの技術やアイデアを持ち寄り、共創して農業の生産性革新とビジネス展開に取り組んでいます。施設内には「次世代栽培実験装置」というさまざまな栽培環境条件を再現できる装置が配備されています。この装置を活用することで、作物の種類が制限される、また環境条件の探索に時間がかかるといった従来の実験方法での課題をクリアできます。優れた種苗の選抜や、最適な栽培方法の探索を効率的に行うことで革新を推進します。
会員制組織「AOIフォーラム」
AOIフォーラムはAOIプロジェクトの中心的役割を担う、会員制のフォーラムです。260を超える民間企業、団体、個人と自治体や研究者・機関から構成されています。AOIフォーラムでは、さまざまな知識を有する当財団のコーディネーターが会員の「やりたいこと」をヒアリングし、研究機関へのマッチングや他企業とのビジネスマッチングをはかります。また、会員同士のニーズ・シーズを発表し合い、マッチングを促進する「会員交流会」や、各種情報を提供するセミナーを開催するなど、農業におけるオープンイノベーションを推進しています。
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今後も、新聞データベースを活用し、より多くのオープンイノベーションの種を見つけ、事業を加速化していきたいと思います。